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ワイン、しゃべる。(第一集)

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ワインが、しゃべりだす。

裏ラベルでもソムリエの解説でもなく、ワイン同士が直接、言葉を交わす。

ライバルとして。兄弟として。先駆者として。あるいは、別れを前にした旅人として。

「ワイン、しゃべる。」の第一集に集まったのは、ロワール、イタリア、グルジア、カタルーニャ、プロヴァンス、ローヌ、トルコ、エーゲ海のワインたち。産地も品種も、生まれた時代も違う。でも、カメ壺という静かな暗闇を知っている点では、みな同じだ。

カベルネ・フランがライバルに牙を剥く夜。 リボッラ・ジャッラとグレカニコが先駆者の座を争う昼下がり。 グルジアのチャチャが「俺は売り物じゃない」と凄む夜明け。 ムルヴェードゥルが自由への旅立ちを語る、プロヴァンスの午後。 シラーとマルサンヌが、ローヌの蔵でそっと再会する場面。

そしてアンフォラ・ワインが静かに問いかける——「削ぎ」と「添え」、あなたはどちらを選ぶ?

ワインの知識は要らない。格付けも産地も、ひとまず忘れていい。 ただ、耳を澄ませてください。 グラスの向こうで、彼らがしゃべっています。

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